特定研究会

バイオ・ナノテクフォーラムは創造を高める「場」と「機会」を提供します!
新しい融合領域の世界

バイオ・ナノテクフォーラム

~インテリジェント材料・システムを目指して~

バイオ・ナノテクフォーラムの設立にあたって

 20世紀は科学技術が大きく発展した世紀です。とくに様々な新しい材料が開発され、それらは私達の生活にも身近な科学技術の成果と言えるでしょう。高木らにより1989年に提唱されたインテリジェント材料という材料開発のコンセプトは、材料が自ら感じ(センサ機能)、自らが判断して(プロセッサ機能)、適切な行動をおこす(アクチュエータ機能)賢い材料を目指す革新的なものでした。このコンセプトは日本で生み出された後、今では世界へ大きく広まっています。構造から機能へ、マクロからミクロ、ナノへと徐々に研究開発を高度化させていく中、インテリジェント材料・システムというコンセプトは材料工学やシステムテクノロジーにおいて先導的役割を果たしてきました。

 

 近年のナノテクノロジーとバイオテクノロジーの急速な発展と知識の集積は両者の融合をもたらし、両者を相異なる分野として考える時代はすでに過去のものとなっています。ナノ材料とバイオ分子あるいは細胞・組織がそれぞれに有する「センサ機能」、「プロセッサ機能」、「アクチュエータ機能」などのインテリジェント特性に着目し、それぞれ特有の、またそれらを融合した新たな学際領域「バイオ・ナノテクノロジー」を志向することは、インテリジェント材料という考え方をさらなる広がりをもって発展させることに他なりません。 しかし、個々に分野を限定して研究開発を進めるという従来の方法では、バイオ・ナノテクノロジーのような新興融合領域への対応は不可能です。すなわち、人類の想像の域を出なかった最先端科学技術の実現、およびその早期達成を目指して、様々な知識をもった技術者、研究者が一堂に会し、横断的に英知を結集する集学的アプローチが必要であり、特に産学官の連携は必須です。このような連携は、従来の科学技術の限界突破をも促すと期待されます。

 

「バイオ・ナノテクフォーラム」は、高機能材料を創製するナノテクノロジーと、生体分子・細胞・組織そしてヒトに関わるバイオテクノロジーとの融合領域「バイオ・ナノテクノロジー」を、様々な分野の専門家の協働によって創生することを目的として設立されます。  皆様方には、新フォーラムの設立主旨にご理解をいただき、是非とも、新しい融合領域分野の活動にご参加いただきますようお願い申し上げます。

 

社団法人 未踏科学技術協会
バイオ・ナノテクフォーラム 会長  岡野 光夫